店舗間移動処理の機能は、画面から移動入力し、確定したデータをPOSへ自動配信する事が可能です。配信されたデータはPOS側で取込する事により反映されます。 自動配信、POSでの取込をする場合は以下のような手順で処理をおこなって下さい。

移動処理の自動配信の為に、TenpoVisorの設定を変更します。「基本設定−基本設定」より以下を変更して下さい。

「店舗間自動移動設定」を「する」にチェックして「登録」ボタンを押します。確認画面が表示されますので、再度「登録」ボタンを押して下さい。設定が確定されます。※再ログインが必要になります。

各店舗のPOSにて自動配信された移動データを取込するプログラムをインストールする必要があります。
→POS用自動移動プログラム

上記リンクをクリックして、「Webshiire.exe」というファイルをダウンロードして保存します。保存したファイルを実行すると以下の画面が表示されます。

「OK」を押してプログラムをインストールします。インストール後に以下のような設定画面が開きます。今回は移動の設定なので、画面下にある「移動」欄の設定をおこないます。

設定が完了したら、画面右下の「F10更新」ボタンを押します。「設定を更新しました」と表示されますのでOKを押して画面を閉じて下さい。

以上でTenpoVisor、BCPOSの事前設定は終了です。

いよいよ店舗間の移動データを入力していきます。

１.　「在庫管理−店舗間移動処理」を開きます。メニュー先頭にある「在庫検索」を選択して下さい。

２.　以下の画面が表示されます。こちらで商品を検索します。→画面詳細説明

商品とは別に条件欄の先頭にある「出荷日」を指定します。こちらで指定した出荷日でデータが作成されます。

※出荷日を当日で登録すると、確定をしたと同時にPOSへの移出データを配信されますのでご注意下さい。

３.　条件を指定して商品を検索すると、店舗ごとの在庫等が表示されます。→画面詳細説明

在庫を移動したい商品と店舗の行にある「移動入力」ボタンをクリックします。※後から出荷店舗を変更することも可能ですのでどの店舗行をクリックしてもかまいません。

４.　移動入力ボタンを押した、商品の移動入力画面が表示されます。→画面詳細説明

５.　【A：選択した商品の情報】が表示されます。移動元のプルダウンより商品を出荷したい店舗を選択して下さい。指定した店舗の情報が【B：移動元店舗の情報】に表示されます。

６.　「移動元」にて指定している店舗以外の店舗が【C：移動先店舗のリスト】に表示されます。こちらに表示されている店舗に対して入荷処理をおこないます。

丸を付けた移動元の在庫数と、リストの移動先の在庫数を比較し、移動元の在庫を移動したい店舗の右横にある移動数に出荷数量を入力します。さらに入荷される日にちも店舗ごとに指定できますので、移動数の左側にある入荷予定日も指定して下さい。

例）江戸川橋店の9個の在庫の内、原宿店が3個しかない為、原宿店に2013/12/20入荷されるように5個移動する。

※入荷日を当日で登録すると、確定をしたと同時にPOSへの移入データを配信されますのでご注意下さい。

７.　出荷数量をすべて入力したら、画面下の「登録」ボタンを押します。登録が完了するとデータは移動処理の「依頼済」というステータスになります。※この状態ではまだ移動処理が確定していません。店舗移動の確定をおこなって下さい。

実店舗以外に「基本設定−店舗情報」にて「その他店舗登録」から登録した店舗も一緒に表示されます（図の一番下にある色の違う店舗9000：物流センター）。その他店舗を移動先とすることも可能です。※その場合、その他店舗への入荷データは作成されません。出荷データのみ作成されます。

逆に移動元をその他店舗にすることも可能です。移動元をその他店舗で登録した店舗を指定して、移動先を実店舗にすることにより、入荷データのみを作成させることも可能です。※その場合、その他店舗への出荷データは作成されません。

次に入力した移動データを確定します。

１.　「在庫管理−店舗間移動処理」を開きます。メニュー２番目にある「店舗移動確定」を選択して下さい。

２.　以下の画面が表示されます。こちらで出荷日を指定します。→画面詳細説明

３.　出荷日を指定して実行すると、移動入力をした商品のリストが表示されます。

４.　確定させたい商品の画面左側にある「移動確定」にチェックをします。チェックしたら画面上部にある「移動確定」ボタンを押すと移動データが確定されます。

５.　【出荷日が当日でない場合】

確定された移動データは状態が「確定済」になります。この状態のままであれば出荷日の朝5時に移出データを作成します。POS側はマスタデータと同様に移動データを取得しますのでPOS側で取込処理をおこなって下さい。

６.　【出荷日が当日の場合】

確定された移動データは状態が「移出済」になり、確定と同時にPOSへの移出データを作成します。POS側はデータ作成時から最長１時間以内に移動データを取得しますのでPOS側で取込処理をおこなって下さい。

７.　【出荷日も入荷日も当日の場合】

確定された移動データは状態が「移入済」になり、確定と同時にPOSの移動元へ移出データを作成、移動先へ移入データの作成をします。POS側はデータ作成時から最長１時間以内に移動データを取得しますのでPOS側で取込処理をおこなって下さい。

移動データは移出データをPOSへ配信する前であれば出荷数・入荷予定日を変更、もしくは移動データを取消する事が可能です。

●　移動データの変更　：　変更したいデータの移動数、入荷予定日が変更可能ですので、変更して各行の「更新」ボタンを押すことにより、データの変更が可能です。

●　移動データの取消　：　取消したいデータの右端にある「取消」にチェックを入れます。チェックを入れたら画面上部にある「取消実行」ボタンを押すと、移動データは取り消されます。

取り消したデータは確定前であれば完全に削除されます。確定後の場合は取消データとして保持され、「移動一覧表」などで確認することも可能です。

移出データがPOSへ配信された後は変更、取消はできません。図のように更新ボタンはマスクされ、取消のチェックボックスはチェックを入れる事ができません。

各店舗に配信された移動データは以下の手順でPOSに取込をおこないます。

１.　レジ画面を開き、SF7移入、SF8移出のどちらかのボタンを押すと、店舗選択の画面が表示されます。その中の「F3自動」ボタンを押します。

※プログラムによってはボタンが表示されない場合があります。その場合はレジ画面のプログラムを新しくするか、別の方法で取込プログラムを起動する必要があります。別途サポートセンターに連絡下さい。

２.　移動データが存在する場合は以下の画面が開きます。○本（△件）→○はファイル数、△は行数です。「はい」を押すと取込が開始されます。

ファイルが存在しない場合は以下のように表示されますのでOKを押して画面を閉じて下さい。

３.　取込が開始されたら画面の各件数と下のバーが動きます。取込が開始されたらなるべく他の処理をおこなわないで下さい。

処理が終了したら「不正件数」が存在しないかどうかを確認して、問題なければ「閉じる」にて画面を閉じて下さい。

４.　取込した移動データは「ジャーナル点検」にて確認して下さい。販売管理OPがあれば「移動データ店舗別一覧」でも確認可能です。最長1時間でTenpoVisorにも送信されますので、TenpoVisor側でも閲覧できます。

※移動データは以下の違いによって伝票をわけて作成しますので参考にして下さい。

・移動先が異なる。

・移出、移入と処理が異なる。

・伝票番号（確定した際に採番します）が異なる。

処理完了後に不正件数があった場合、POS側に配信された移動データの商品マスタが存在していない可能性があります。

どの商品マスタが存在していないかを確認する為にはLOGを参照して下さい。Cドライブ > BCPOSフォルダ > downloadフォルダを開き、その中にある「IN+日付8桁（yyyymmdd）.txt」を開きます。一番下に直前の処理があるはずなので、一番下に移動します。

赤で囲んだ部分が商品マスタが存在しないエラーになります。カッコ内は商品コードになりますので、POS側でその商品が存在するか確認して下さい。存在しない場合は商品マスタがうまく取込できていない可能性があります。TenpoVisor側の「商品管理−データ配信」から商品データの配信処理等で商品マスタを補正して下さい。

不正データは保持してありますので、商品マスタを補正したら、再度取込処理をおこなって取込を完了させて下さい。その他、LOGに上記以外のエラーが表示されている場合は別途サポートセンターまでご連絡下さい。